J-Coin Payを使う前に気になる「手数料」や「料金」、「審査の厳しさ」・「評判」を調べました
J-Coin Payは、大掛かりなレジやカードリーダーなどの機材導入を行わなくても、手軽に利用開始できるQRコード決済の一種です。
とくに、以下のような要望を持つ方におすすめです。
- 初期費用やランニングコストをかけたくない
- 全スタッフが手軽に操作できる簡単なシステムが良い
- ネットを介して申し込むのは不安(直接話を聞きたい)
最大の特徴である地方銀行との提携について、既に提携している銀行名など詳細は公式サイトでご確認ください。
ここでは、サービスの概要と口コミ情報をもとにまとめたJ-Coin Payの評判についてご紹介します。
J-Coin Payの情報まとめ
サービス名 | J-Coin Pay |
---|---|
会社名 | 株式会社みずほ銀行 |
対応環境(オンライン決済・店舗決済など) | 店舗決済 |
決済手段(クレカ・コンビニ・口座振替・後払い) |
QRコード決済 ※チャージは銀行口座から行う (地方銀行の口座も利用可能) |
手数料 |
1.85% ※申込先によって変動する場合あり |
引き落とし日(何日〆何日支払いか) | 申込先による |
申込時に必要な書類 |
取扱金融機関で直接申し込む ※必要書類の詳細は非開示 |
審査にかかる時間 | 非開示 |
無料トライアルの有無 | 無 |
無料プランの有無 | 無 |
モバイルでの利用可否 |
可 利用には専用アプリが必要 |
他社よりも優れている点 |
・銀行によるサービスで安心 ・地方銀行の口座も登録可能 ・ユーザーは手数料無料で入出金できる ・みずほ銀行口座なら24時間即座に入出金できる ・1回50万円まで決済可能 |
J-Coin Payは使いやすい? 端末を買わなくてもアプリで使える?
J-Coin Payは、アプリで簡単に操作できるQRコード決済です。
ユーザー側も店舗側もそれぞれスマートフォンやタブレットに専用アプリをダウンロードし、銀行口座情報を登録することで利用できます。
利用する端末はiOS・Androidのどちらも可能で、所有している端末を利用できるため、端末購入費などの初期費用も不要です。
一定額をチャージして利用できる仕組みですが、他社のQRコード決済やチャージ式の決済アプリと異なる点は、ユーザーが「無料で自由に残高を出し入れできること」です。
そのため店頭で残高が足りなかった場合も登録口座から即座に追加引き出し(チャージ)して支払うことができ、差額分を現金で支払う必要がありません。
また、店舗側にも以下のようなメリットや使い勝手の良さがあげられます。
- 金額入力を「店舗側で」できる
- 決済は表示されたQRコードを読み取ってもらうだけ
- 地方銀行との付き合いを大切にできる
- 金融機関窓口で直接導入を相談できる
J-Coin Payは、顧客にQRコードを読み取ってもらうスタイルです。
同様のスタイルで決済する他社サービスの場合は「顧客側が金額を入力し、QRコードを読み取る」ため、顧客側が金額を打ち間違えたり店舗側が確認する手間が生じたりとデメリットもありました。
J-Coin Payは店舗側で金額を入力し、自動生成されたQRコードを顧客に読み取ってもらうスタイルのため、金額間違いや店員の確認不足によるトラブル・不正被害を防ぐことができます。
QRコードの生成もアプリの表示に従って金額等を入力するだけで済み、POSレジなどで複雑な操作をする必要がありません。
加盟店申込は、みずほ銀行もしくは加盟している地方銀行の窓口で行います。
多くの地方銀行が提携していることから、近くの銀行で対面による相談ができるうえ、付き合いのある地方銀行との縁を大切にできる点もメリットです。
J-Coin Payの手数料はいくら? 他社よりも高い?
現在、決済代行サービス会社の提示する決済手数料に明確な業界的ボーダーや法的規定はなく、会社ごとに自由に設定できる状態です。
そのため会社によっては10%を超える場合もありますが、多くの決済代行サービス会社で提示されている料率をあげると「3.24%~3.74%」がひとつの目安といえます。
みずほ銀行の公式サイトによると、J-Coin Payの利用で発生する決済手数料は、サービスを申し込んだ窓口(金融機関)ごとに変動します。
SNS上ではサービス始動時は手数料無料で利用できていた話もありますが、リリースから1年以上経過した現在、無料キャンペーンは終了したようです。
J-Coin Payを提供する地方銀行は増加傾向にありつつも、いずれの金融機関もサービス概要を掲載するのみで、決済手数料についての明確な表記はされていません。
一方、総務省の統一QR「JPQR」普及事業サイトによると、J-Coin Payの統一QR「JPQR」を利用した場合の決済手数料は1.85%と設定されていることが分かりました。(総務省「JPQR参加予定決済サービス一覧(7月28日時点)」
上記の料率を参考にする限り、J-Coin Payの決済手数料は(申込先によっては)他社サービスの平均的な決済手数料よりも安く済むといえるでしょう。
J-Coin Payは手数料以外に月額利用料はかかる?
J-Coin Payの公式サイトでは、導入後に生じる料金は決済手数料のみと記載されています。
初期費用は既存のスマートフォンやタブレットを使用する場合は0円ですが、新たに購入する場合は端末本体分の費用が必要です。
また、アプリを利用するための通信環境が整っていないのであれば、別途通信料や関係する諸費用が発生します。
いずれの費用もJ-Coin Pay以外のサービスを導入した場合に生じるものと同様のため、「J-Coin Payだから月額利用料や初期費用が多くかかる」ということはありません。
J-Coin Payを登録する際の審査は厳しい?
J-Coin Payは地方銀行の口座を活用できるメリットがある反面、申込先ごとに手数料率などこまかな条件が異なるデメリットもあげられます。
審査内容も申込先ごとに異なるため、他社サービスに比べて厳しいとも緩いともいえません。
ただし、以下の点を含めて考えると加盟店の審査を特別厳しくする必要性はないでしょう。
- 法人・個人事業主のどちらでも申し込み可能
- 個人事業主との取引が多い地方銀行がメインのサービス
- クレジットカードによる取引がいっさい含まれない
たとえばクレジットカードや交通系電子マネーなどの決済サービスも含める場合は、各金融機関による所定の審査が必要です。
しかしJ-Coin Payには、クレジットカードや他社電子マネーを利用した決済・チャージ機能が含まれません。
よって申込先の金融機関単体での審査となり、厳しい部類に入るクレジットカード会社による審査を避けることができます。
QRコード決済のみを取り扱う他社サービス(PayPayなど)と同等の審査レベルである、と考えて良いでしょう。
J-Coin Payの評判は良い? 悪い口コミはない?
J-Coin Payの評判について調べてみたところ、SNSやブログなどで個人事業主を中心に以下のような声がありました。
良い口コミ
- 予想以上に便利で顧客にも好評だった
- 運営がみずほ銀行というのが魅力的
- 地方銀行が利用できるのは便利
悪い口コミ
- 他のメガバンクやネット銀行が利用できない
- 店員に「j-coin payで」と言っても伝わらない(ユーザー)
クレジットカード決済のようにカードを読み取ったり暗証番号入力やサインを求める必要がないため、店舗側にとってもユーザー側にとっても使いやすいと感じるそうです。
また、歴史や実績の浅い企業ではなくメガバンクが運営している点に安心感を覚える方もいました。
地方銀行との提携がある点を高く評価される一方で、他のメガバンクとの提携がなされていない点は「地方には良いが都市部には使い勝手が悪い」という声もあります。
PayPayやLINE Payほどの知名度がなく、店員に伝わらないというユーザー側の声も少なくないため、導入時はスタッフ教育の徹底が欠かせないでしょう。
まとめ
みずほ銀行が提供するJ-Coin Payは、みずほ銀行あるいは地方銀行に口座を持つユーザーや店舗を対象としたQRコード決済サービスです。
専用アプリに登録した口座から残高を引き出して(チャージ)使用するため、クレジットカードを持たない層にも手軽に利用してもらえるメリットがあります。
他社の類似サービスほどの知名度がありませんが、使い勝手の良さでリードしているため、今後の利用者数増加を見込んで導入を検討してみてはいかがでしょうか。