キャッシュレス決済を導入する時に会社選びを失敗すると、思わぬ高額な手数料や初期費用、月額コストに悩まされることとなります。
決済手数料が安いことを大前提に、他の目的も考慮すると、当サイトでのおすすめは以下のとおりです。
申し込む時期によっては各サービスで独自のキャンペーンを開催している場合もあるため、お得に導入したい方はこまめに公式サイトを確認しましょう。
ここでは決済手数料の安さに注目しつつ、利便性も含めておすすめの決済代行会社5社を紹介します。
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店舗向け決済代行サービス会社の手数料ランキング
店頭での対面決済向けサービスのみを取り扱っている決済代行サービス会社の中から、手数料の安さ順にランキングした結果をご紹介します。
手数料が同額や僅差となっているサービス会社については、その他の費用(月額固定費や端末代、初期費用など)や利便性で順位を決定しています。
店舗向け決済代行サービス各社の特徴
上記の表のとおり、1位のPayPayむ含めてすべてのサービスが決済手数料は有料となっています。
決済代行サービスを料金面で比較するときに注意しなければならない点が、すべての会社が単独契約で同じキャッシュレス決済を導入できるわけではないことです。
利便性を重視すると他社サービスと併用しなければならず、月額料金などでかえって高くなる場合もあるため、慎重に比較しましょう。
ここでは決済代行サービス会社ごとに、それぞれの特徴や順位の理由について、メリット・デメリットとともに解説します。
決済手数料の安さで他社に大きく差を見せているのが、PayPayです。
利用できる決済方法はPayPayとAliPayに限られているにも関わらず、クレジットカードを持たない層も手軽に利用できることで、幅広い年齢層から愛されています。
リリース当初はセキュリティ関連のトラブルが生じましたが、現在は高レベルのセキュリティを導入しており、不正利用対策も可能です。
- 決済手数料…無料(2021年9月30日まで)%
- 月額費用…無料
- 振込手数料…登録銀行口座・入金サイクルによる(PayPay銀行は無料)
■メリット
- 専用端末を購入する必要がない
- 操作が手軽でスタッフが覚えやすい
- キャンペーンが多く集客しやすい
- PayPay銀行ユーザーはお得に利用できる
- クレジットカードよりも国内で有名のサービス
■デメリット
- クレジットカードなどの決済に対応できない
- AliPayは別途申し込みが必要
- 残高不足でレジが混むことがある
PayPayは、決済手数料が2021年9月30日まで無料です。
10月1日からは有料予定となっていますが、6月時点では詳細が発表されていません。
公式サイトによると「キャッシュレス決済と言われて思い浮かべるサービス」として、クレジットカードを抜いてPayPayが1位となっています。
PayPay銀行(旧:ジャパンネット銀行)を売上金の入金先口座に登録しておくと、当日の売上が翌営業日に無料で振り込まれる点も魅力的です。
一方で事前に残高をチャージしておいてもらう必要があり、万が一会計時に残高不足が生じると、レジのオペレーションに影響が出るなどのデメリットもあります。
メルペイは人気フリマアプリの運営会社が提供する、独自のQRコード決済です。
PayPayと同じくクレジットカードを持たない層も手軽に利用できる点が人気で、近年はd払いとの提携にともなうキャンペーンが積極的に行われています。
- 決済手数料…2.6%
- 月額費用…無料
- 振込手数料…1万円未満は1回ごとに200円
■メリット
- メルカリユーザーやドコモユーザーに訴求できる
- d払いは決済手数料が実質無料(2021年9月30日まで)
- 端末を購入する必要がない
- キャンペーンで集客をサポートしてくれる
■デメリット
- メルペイ・d払い(iD)しか利用できない
- 将来手数料が値上がりする可能性がある
- 売上によっては振込手数料が生じる
メルペイはPayPayのように海外企業と提携していないため、AliPayなどインバウンド向けのキャッシュレス決済は導入できません。
しかしユーザーはメルカリの売上などクレジットカード以外での残高チャージもできることから、国内の顧客であれば幅広い年齢層に訴求できます。
d払いとの提携にともない、手数料実質無料やポイント還元など数多くのキャンペーンを積極的に行っているため、今後ますます集客が期待できるでしょう。
一方で、d払い導入時に決済手数料が1.5%から2.6%へ値上がりした実例があり、将来的に同様のことが起こる可能性があります。
そのため手数料が安いことのみを重視しているのであれば、PayPayの2021年10月1日以降の手数料情報も確認したうえで両社を比較検討することをおすすめします。
三井住友銀行とGMOが合同で設立した、幅広い決済方法に対応できるキャッシュレス決済代行サービスです。
専用端末の『stera terminal(ステラターミナル)』は主要なキャッシュレス決済に対応しているうえ、店舗運営に関するサービスも端末上で操作できます。
三井住友銀行、GMO、VISAと金融・決済に携わる企業が提供するサービスなので、店舗運営者にとってもユーザーにとっても安心感があります。
- 決済手数料…2.70%~3.24%
- 月額費用…1年間は無料(14か月目以降は月額3,300円
- 振込手数料…無料(三井住友銀行以外は220円)
■メリット
- 1年間は月額利用料が無料でお試しできる
- 会員証やスタンプカードを手軽に作れる
- ロール紙など備品は無料提供
- 世界レベルのセキュリティで安心
■デメリット
- サービス利用料はクレジットカード払いのみ
- 光回線の導入が必要(ADSL等は不可)
- 審査に時間がかかることがある
stera pack最大の特徴は、お試しプランがたっぷり1年間(正確には13か月)あることです。
お試しプラン利用中であってもすべての機能が通常どおり利用できるため、専用の決済端末にプリインストールされた会員証アプリ『おみせポケット』も活用できます。
たとえばデジタルの会員証やスタンプカードを作成して集客アップさせたり、クーポンを発行したり、顧客管理に役立てたりできます。
お試しプランを申し込む前に実機を触ってみたいという方向けに、一部の三井住友銀行店舗には体験コーナーが設けられています。
お試しプラン中はすべてのキャッシュレス決済が一律3.24%の決済手数料で、ごく平均的な料率ですが、スタンダードプラン移行後は業界最安値水準2.70%に安くなります。(VISA・Master Cardのみ)
注意点は月額利用料(スタンダードプラン3,300円)の支払いにはクレジットカード登録が求められることと、端末利用のために光回線の導入が必要なことです。
また、最近は導入申し込みが多く、人によっては「審査に3か月前後かかることもある」と公式アナウンスがあるので、導入予定の方は早めの申し込みがおすすめです。
インバウンド対応も含めて、一度に多くの決済方法を導入したい方に最適なのが、Air PAYです。
大手リクルートグループが提供する決済代行サービスで、クレジットカードや交通系ICカードの他、一部の電子マネーやQRコード決済、キャリア決済にも対応しています。
手数料率で見ると特別安いわけではありませんが、Air PAYは対応決済方法の豊富さ、ポイントサービスへの対応力など、他のメリットが豊富です。
- 決済手数料…3.24%~3.74%
- 月額費用…無料
- 振込手数料…無料
■メリット
- 一度にさまざまな決済方法が導入できる
- PayPay・LINE Pay・AlipayなどQRコード決済も可能
- TポイントやWAONなどポイント導入も可能
- 専用カードリーダーが無料貸与
- キャンペーン利用でiPadも無料貸与
■デメリット
- レシート発行にはプリンター購入が必要
- Android端末やパソコンでは利用できない
- QRコード決済・ポイントサービスは後日申し込みが必要
- ゆうちょ銀行口座が使えない
Air PAYは決済手数料の安さを重視するとランキング4位となりますが、インバウンドを重視するお店へのおすすめ度は第1位です。
クレジットカードや電子マネーの他にQRコード決済にも対応しているため、たとえばPayPayやd払い、auPAYをそれぞれ単独で申し込む必要がありません。
アジア圏で人気の各種QRコード決済にも幅広く対応しており、中国や韓国、台湾からの旅行者が多い店舗でのキャッシュレス導入に向いています。
デメリットは、QRコード決済・ポイントサービスなど、一部のサービスは後日改めて申請する必要があることです。
ポイントサービスも審査通過後に案内されてから契約となるため、場合によっては決済代行サービスと同時に導入できない可能性もあります。
申込時の手間を乗り越えれば、一社との契約であらゆる決済サービスを導入でき、非常に便利かつ集客力が期待できる点は魅力的です。
Androidやパソコンに非対応であったり、ゆうちょ銀行口座への売上金振り込みは不可であったりと、一部制限がありますが、サービスの幅広さを重視する方にはAir PAYがおすすめです。
注意点として、クレジットカード決済は一括払いのみ対応となっているため、高額商品を取り扱う店舗の場合は会計時に顧客への事前確認が必要です。
米国企業が提供する、決済代行サービスです。
海外企業とはいえ、日本語の公式サイト(一部は英語のみ)や、電話による問い合わせ用の窓口が設置されており、やり取りに困る心配はありません。
幅広い決済方法に対応しているのが特徴で、近年は日本国内でダントツ人気のPayPayもサービスに加わりました。
- 決済手数料…3.25%~3.75%
- 月額費用…無料
- 振込手数料…無料
■メリット
- 最短当日から導入できる
- 端末の選択肢が多い
- 電話での注文にもキャッシュレス対応可能
- 決済手数料以外の費用がかからない
- 無料のPOSレジ機能あり
■デメリット
- 事前に決済方法の有効化が必要
- 有効化から利用まで時間がかかることがある
- イベント出店は申請が必要な場合がある
決済方法や端末の選択肢が多いことや、導入日数が短いこと、決済手数料以外の費用がかからないなどのメリットもあり、Squareが5位となりました。
Squareは小型のカードリーダーからPOSレジつき端末まで、4種類の端末から選べるメリットがあります
一部を除くとPayPay用の決済QRコードを端末画面に表示でき、お客様に読み取ってもらうだけで決済できます。(お客様による金額入力の必要なし)
電話による注文も、お客様からクレジットカード情報を聞いて手入力したり、LINEに決済用リンクを送信したりして、その場で決済できます。
注意点は、決済方法を増やすごとにアカウント内で有効化設定の手間が生じることです。
導入する決済方法によっては、審査の関係で実際に利用可能となるまで有効化から1~2週間かかることもあります。
また、普段は店舗を構えている方が、一時的にイベント出店を行う場合は、同一アカウント内で2店舗目として改めて情報登録する必要がある点にも注意しましょう。
手数料はPayPayが最も安い!決済方法も増やしたいならAir PAYとSquare!
ここで再度比較表を見てみましょう。
手数料の安さのみ見ると、PayPayがダントツ1位です。
有料化した現在も、1.6%~1.98%(PayPayマイストアライトプランの加入・未加入により変動)と圧倒的な安さです。
ただし、決済方法がPayPayや海外キャッシュレス(AliPayやKakaoPay)の2タイプと限られるため、PayPayを利用していない日本人顧客に対する集客効果は期待できません。
決済方法の豊富さを重視する方は、stera packやSquareなどPayPayに対応している他社サービスも検討しましょう。
2位のメルペイも決済手数料のみを見ると2.6%と比較的安価ですが、メルペイ・d払いにしか対応してないため、単独利用はおすすめしません。
1回の契約でさまざまな決済方法を導入したい方は、3位のstera packや4位のAir PAY、5位のSquareがおすすめです。
stera packとAir PAYの決済手数料自体は大半の代行会社と同等ですが、利便性の高さで群を抜いています。
3位のstera packは、スタンダードプランになると決済手数料が業界最安水準となるうえ、決済にかかるロール紙などの備品が無料で提供されます。
世界レベルのセキュリティを取り入れており、サイゼリヤをはじめ導入店数が徐々に増えています。
4位のAir PAYはクレジットカードに加え、電子マネーやQRコード決済(海外サービス含む)、4社の共通ポイントにも対応している高い汎用性が魅力です。
5位のSquareも、クレジットカード、各種電子マネー、PayPayなどに対応しているうえ、オリジナルのeギフトカードやリンク決済メールも作成できます。
店頭のみならず、オンラインショップやメール・電話による注文も受け付けている店舗におすすめです。
決済手数料はわずかに上回りつつも、利便性の面で他社サービスに差をつけています。
これまでの各サービスの特徴を含めて、決済手数料の安さ以外にも注目すると、おすすめの3社は上記のとおりです。
PayPayもさまざまなショッピングカートやECサイトと順次提携しているため、リアル店舗・オンラインの両方を運営している方は、PayPayとSquareを比較してはいかがでしょうか。
1回の契約で決済方法を多く増やしたい方は、日本で人気のPayPayも利用できるstera packやAir PAYがおすすめです。
まとめ
決済手数料のみを重視する方は、上位2社(PayPay・メルペイ)がおすすめです。
対応できる決済方法の多さや汎用性の高さなど、決済手数料以外も含めた総合的なコスパの高さを求める方は、3位のstera packや4位のAir PAYのほうがお得です。
傾向で言えば、1位・2位は追加で決済方法を増やしたいときに、3位~5位は一括で幅広いサービスを導入したい場合に向いています。
ここでは決済手数料の安さを優先してランキングをご紹介しましたが、客層やランニングコストを考えると、必ずしもコスパが良くなるとは限りません。
実際に導入するときは、客層や使い勝手の良さも考慮して慎重に選びましょう。
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