VEGA3000は大手カード会社3社が出資して立ち上げた、キャッシュレス決済代行サービス会社が提供する、据え置き型の決済端末です。
とくに以下の特徴や要望を持つ方に向いています。
- 分割やボーナス払いも必要な高額商品を取り扱う
- 1台で複数の決済方法を導入したい
- レシートプリンターも同時に導入したい
ここではVEGA3000の決済方法の特徴や手数料、口コミについてご紹介します。
VEGA3000の情報まとめ
会社名 | 株式会社ジェイエムエス |
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サービス名 | VEGA3000 |
対応環境(オンライン決済・店舗決済など) | 店舗決済のみ |
決済手段(クレカ・コンビニ・口座振替・後払い) |
・クレカ(主要国際6ブランドに加え、銀聯カードも対応) ・電子マネー(楽天Edy、nanaco、WAON、iD、QUICPay+) ・交通系電子マネー(SuicaやPASMOなど) |
手数料 |
決済方法により異なる ・クレジットカード…3.24%~3.74% ・電子マネー…3.74% |
引き落とし日(何日〆何日支払いか) | 月2回(15日〆の月末払い・月末〆の翌月15日払い) |
申込時に必要な書類 |
・(一部の業種のみ)資格確認書類・営業許可証 法人契約の場合は以下の書類 ・法人の印鑑証明書(有効期限内のもの) 個人契約の場合は以下の書類いずれか1つ必要 ・運転免許証 ・各種健康保険証 ・パスポート ・住民票 ・住民基本台帳カード ・印鑑登録証明書 ・在留カード ・特別永住者証明書 |
審査にかかる時間 | 最短3週間~2か月程度 |
無料トライアルの有無 | 無 |
無料プランの有無 | 無 |
モバイルでの利用可否 | 非開示 |
他社よりも優れている点 |
・店外でも利用可能 ・ICと磁気の両方に対応 ・専用端末で複数の決済方法に対応 ・レシートの印刷も可能 ・分割やボーナス払いにも対応 |
VEGA3000は使いやすい? 端末を買わなくてもアプリで使える?
VEGA3000は大手クレジットカード会社が出資したJMSが提供する、据え置き型のマルチ決済端末です。
1台でクレジットカード各種・電子マネーに対応しており、汎用性の高いのが特徴です。
QRコードも準備中となっており、将来的には利用可能となることが明らかにされています。
専用の端末を使用するため、タブレットやスマートフォンのアプリのみでは使用できません。
ただし、レシートプリンタが内蔵されているため別途用意する必要がないメリットもあります。
たとえばタブレットやスマートフォンで利用できるスマートレジを導入している方は、VEGA3000を組み合わせることでキャッシュレス決済とレシート発行の追加が可能です。
使い方も簡単で、以下のとおり数ステップで決済完了します。
- 画面から目的の決済方法を選ぶ
- 画面の指示に従って入力する
- 決済する金額を入力する
- カードやコードの読み取りを行う
- 決済完了・レシートが発行される
画面の表示内容も「クレジット」「売上」などシンプルなため、新人スタッフも入力に迷う心配がありません。
また、多くのキャッシュレス決済代行サービスが「クレジットカードは1回払いのみ」の中、VEGA3000は分割払いやリボ払い、ボーナス払いも選択可能です。
そのため幅広い決済方法を一度に導入したい店舗の他、一括では購入を躊躇するような高額商品を取り扱っている店舗にもおすすめです。
端末内にはインターネット接続機能が内蔵されており、申し込み時は「Wi-Fiのみ利用」もしくは「LTEもWi-Fiも利用」のいずれかを選ぶこととなります。
LTEも利用する場合はSIM料金が別途発生しますが、店外でも利用できるようになるため、イベント出典や宅配を検討している方に最適です。
VEGA3000の手数料はいくら? 他社よりも高い?
VEGA3000の手数料は、決済方法ごとにこまかく設定されています。
それぞれの手数料は以下のとおりです。
- クレジットカード…3.24%~3.74%
- 電子マネー…3.74%
決済手数料は明確な業界ルールがなく、サービス会社ごとに設定されているため大きく異なることがあります。
平均的な料率は3.24%~3.74%程度のため、JMSの設定した決済手数料もごく一般的と言えます。
VEGA3000は手数料以外に月額利用料はかかる?
VEGA3000の利用には、決済手数料以外に導入時のみ生じる初期費用などがかかります。
具体的な費用項目と金額は、以下のとおりです。
- SIM利用料…693円
- 決済端末費用…要問合せ
2021年3月現在、初期費用と月額利用料は無料となっています。
決済端末のLTE接続を希望する方に限り、別途SIM利用料が毎月発生する点に注意してください。
端末本体代金も0円なので、コストをかけることなく決済端末を手に入れられます。
決済端末の詳しい本体代金については、JMSへの問い合わせが必要です。
VEGA3000を登録する際の審査は厳しい?
VEGA3000の加盟審査について、公式サイトでも詳細は記載されていません。
しかしクレジットカード決済に主要国際ブランド6社と銀聯カードが含まれている点を考えると、一般的な加盟審査レベルの厳しさはあると言えます。
自社内ではなく、クレジットカード会社(第三者)による外部審査も行われるためです。
JMS自体がクレジットカード会社の出資により立ち上げられた企業であることを考えると、申し込み時のサポートが期待できるでしょう。
キャッシュレス決済代行サービスの審査落ち理由で多いのが、書類の不備によるものです。
申し込み前に書類について相談できる分、JMSでの加盟審査は自力で書類を用意しなければならない他社よりも不備が生じるリスクは少なくなります。
VEGA3000の評判は良い? 悪い口コミはない?
VEGA3000の実際の使い勝手について調べてみた結果、高評価の口コミが多く見つかりました。
具体的な評価内容は、以下のとおりです。
良い口コミ
- 表示画面が見やすくて使いやすい
- タブレットやレシートプリンターの用意がいらない
- 対応できる決済方法が多い
- 手数料が安い
シンプルな表示内容のため見やすく、新人スタッフが担当するときや照明の暗い店内で使用する場合でも間違えるリスクが少ない点が評価されていました。
レシートプリンター内蔵で持ち運びやすい点や、1台で対応できる決済方法が多い点も好評です。(契約する決済代行サービス会社によってはQRコード決済が使用できない場合があります)
また、電子マネーやQRコード類を中心に手数料が安い点も喜ばれています。
悪い口コミ
好意的な評価が多い一方で、以下の点が気になるという声もありました。
- 導入まで時間がかかる
- POSレジアプリと連動できない
JMSに直接申し込んだ場合は最短で4週間、導入までの期間を要します。
そのため1週間前後で決済環境を整えたいと考えている方は、他社サービスも視野に入れたほうが良いでしょう。
希望日数によっては相談にも応じてくれるため、「オープン日までに間に合わせたい」という方は一度問い合わせてみてはいかがでしょうか。
また、POSレジアプリと連動できない、という口コミもあり、既存レジとの連動使用を検討している方は、事前の確認が必要です。
機能面に関する悪い評価は(連動についてのものを除くと)見つからなかったため、一度導入さえできれば大きなトラブルなく利用できます。
まとめ
VEGA3000は、JMSが提供している据え置き型のマルチ決済端末です。
将来的にQRコード決済への対応も予定していることから、更なる利便性の向上が期待できます。
LTE接続を選ぶと店外でも利用でき、端末をレジ以外の場所でも使用したい方に最適です。
VEGA3000の導入を検討している方は、まず公式サイトでキャンペーン開催情報を確認することをおすすめします。