審査が簡単で比較的早い日数で導入できるQRコード決済は、システム構築など専門的な知識や技術がなくても利用できるため、手軽にキャッシュレス化したい方に最適です。
特に以下のような要望を持っている方は、QRコード決済を検討してはいかがでしょうか。
- 初期費用も月額費用もかけたくない
- 決済手数料が無料か激安のものを使いたい
- 売上実績が少ないがキャッシュレス化したい
QRコード決済は、PayPayのように期間限定で決済手数料無料のサービスや、メルペイのように手数料が激安(クレジットカード決済の約半額)なサービスも多いのが特徴です。
その他多くのQRコード決済に共通するメリットやデメリットについて、QRコード決済導入が最適な事業の特徴とともにご紹介します。
QRコード決済を使った際のメリットとは
さまざまなQRコード決済がありますが、多くのサービス提供会社で共通している点が、『クレジットカードの決済サービスよりも手軽に導入できる』ところです。
手続き完了後、オンラインショップでは専用ページへのリンクを貼る程度で導入でき、店舗の場合は1周間前後で届く専用のQRコードつきPOPを店頭へ設置するのみです。
回線開通などの手間がないため、決済手数料や月額利用料が無料もしくは激安のサービスが多く、客単価に対する決済手数料の圧迫を心配する必要もありません。
他にも、以下のようなメリットがあげられます。
- クレジットカード決済なしで審査が通りやすい
- 個人事業主でも申し込める
- 導入までの日数が短い
- 顧客読み取りタイプなら操作が手軽
- イベントなど屋外でも使える
- 専用端末を購入する必要がない
- アプリで手軽に管理できる
クレジットカード決済を含む一般的な決済代行サービスを利用する場合、社内審査に加えて各カード会社による審査に通過しなければなりません。
QRコード決済のみを提供しているサービス会社はカード会社とは異なる独自の基準で審査しているため、小規模経営や個人事業主でも審査に通りやすいのが特徴です。
そのため導入までの日数も少なく、専用端末を購入したり大掛かりなシステム工事をする必要もありません。
サービスの多くは専用のアプリをダウンロードするか、パソコンサイト上の管理画面で売上管理を行いますが、決済時の手続きは非常にシンプルです。
顧客が自身のスマホでアプリを立ち上げて店頭のPOPにあるQRコードを読み取るか、店舗側が提示した専用アプリで顧客のスマホ画面のQRコードを読み取るか、どちらかです。
QRコード決済を使うことによるデメリットはある?
シンプルなサービス内容ですが、使用方法によっては以下のようなデメリットや注意点があります。
- 単独では大きな集客力アップが見込みにくい
- 読み取り方法で機械の操作が異なる
- 客側に金額入力を依頼しなければならない場合がある
クレジットカード決済がついていないQRコード決済の場合、専用アプリのユーザー以外への集客効果が見込めず、お店によっては単独導入では売上げアップにつながりません。
決済方法に関しても、顧客が店頭POPのQRコードを読み取って決済する方法の場合、金額入力も顧客のスマホアプリ上で行わなくてはなりません。
スタッフが複数在籍する店舗では、顧客の決済完了画面や金額のチェックを徹底するなど、決済トラブルのリスクに注意する必要があります。
店舗側が専用アプリで顧客のスマホに表示されたQRコードを読み取るなど、何らかの対策を検討しましょう。
ただし、利用する決済サービスによってはQRコードを店舗側が読み取る場合と顧客が読み取る場合とで手数料が異なることがあります。
コスト面を重視する方は、決済方法ごとの手数料の違いも視野に入れて導入するサービスを選ぶよう注意してください。
※最短即日で入金
QRコード決済を導入したほうがいいのは個人事業主のお店
2019年10月の増税を機に始まったキャッシュレス化の波により、個人経営の小さな店舗でも何らかの『○○ペイ』系サービスを導入するところが増えました。
クレジットカードに比べると事業規模に関係なく審査を通過しやすく、初期費用やランニングコストの安さが魅力的です。
たとえば、以下のような個人事業主や小規模経営の店舗・企業に最適の決済サービスです。
- イベント出店もあるハンドクラフト作家
- 未成年など若年層の顧客が多い雑貨店
- 個人経営のラーメン屋など小規模飲食店
- 現金取扱が困難な場所で出店する個人店
QRコード決済の多くは、専用端末を使用せず、iOSやAndroidの端末に専用アプリをダウンロードすることで使用できます。
そのため、インターネット回線をわざわざ開通する必要がなく、通信可能状態のスマホやタブレットと店頭用POPを持ち運ぶことで、屋外でも決済対応が可能です。
普段はお店の一角を間借りして委託販売しているという、ハンドクラフト作家などの個人でも、イベント会場でキャッシュレス決済を導入できます。
クレジットカードを持たない層(中高生など)がメインターゲットとなる雑貨店や、客単価が小さい小規模の飲食店も、手軽に現金以外の支払いに対応できるようになります。
オフィスビルの一室などを間借りしている事業の場合、ビルの規則によってその場で現金やクレジットカード払いに対応できない場合があります。
QRコード決済は「規則で禁止していないから」と許可してもらえるケースもあり、事情があって現金やカード対応ができない場所での出店にもおすすめです。
客単価や売上が少額となりやすい個人事業主や、小規模経営の店は、導入しやすいQRコード決済からキャッシュレス決済を試してみてはいかがでしょうか。
まとめ
審査通過後は専用アプリをダウンロードして、店頭用のPOPを掲示するのみで即座に使用できるQRコード決済は、手軽に導入できる点が魅力です。
決済手数料が無料もしくは激安のため、客単価の低い個人経営店や小規模経営の店との相性が良い決済方法です。
また、クレジットカード決済導入も検討している個人事業主の方は、『【目的別におすすめ】個人事業主でも使える決済代行会社ランキング』もぜひ参考にしてみてください。