資金繰りに苦しんでいる企業にとって、取引先への支払いは大きな悩みの1つです。
少しでも支払い日を遅らせたいと考えている方は、『マネーフォワード 請求書カード払い for Startups』を検討してはいかがでしょうか。
この記事では、『マネーフォワード 請求書カード払い for Startups』のサービスについて、特徴やメリット・デメリットを解説します。
マネーフォワード 請求書カード払い for Startupsの特徴
『マネーフォワード 請求書カード払い for Startups』は、企業の資金繰り改善をサポートするためのサービスです。
取引先から受け取った請求書を、現金ではなくクレジットカード払いにすることで、実質的な支払い日を後ろ倒しできます。
個人がクレジットカードを利用する場合と同じく、一度カード会社が立て替えてくれるため、取引先には予定どおり入金される仕組みです。
サービス名の一部にforStartupsと記載されていますが、スタートアップ企業でなくとも法人または個人事業主(※国内に限る)なら申し込めます。
マネーフォワード 請求書カード払い for Startupsのメリット・注意点
資金繰りを改善する方法は、『マネーフォワード 請求書カード払い for Startups』の利用のみではありません。
ここでは、あえて『マネーフォワード 請求書カード払い for Startups』を選ぶメリットや、実際に申し込むときの注意点を解説します。
マネーフォワード 請求書カード払い for Startupsのメリット
資金繰り改善方法として『マネーフォワード 請求書カード払い for Startups』を利用する主なメリットは、下記のとおりです。
- スピーディーに支払える
- 厳しい審査がない
- 手数料が安い
- 煩雑な書類作成がない
- 数万円から利用できる
- カードポイントがたまる
資金繰り改善方法は、ほかにも融資を受けたりファクタリングを利用したり、手形割引を申し込んだりと複数あげられます。
しかし融資は経営状況や条件によっては審査に引っかかり、借入れ自体できない可能性があります。
仮に審査を通過したとしても、実際に現金が融資されるまでは数週間や数か月かかり、支払期日に間に合いません。
ファクタリングや手形割引も審査があったり手数料が高かったりと、注意点があります。
資金獲得方法によっては申し込み時に複数枚の書類を用意しなくてはならず、準備の手間を考えるとスピーディーな支払いは困難です。
いっぽう『マネーフォワード 請求書カード払い for Startups』は、基本的に申込書類に誤りがなければ、厳しい審査もなく気軽に利用できます。
手数料も下記のとおり、融資や売掛債権を現金化する方法よりも安く済みます。
サービス名 | 手数料・金利 |
---|---|
マネーフォワード 請求書カード払い for Startups | 2.4%~2.7%(税別) |
融資 | 約2%~20%(※ノンバンク含む) |
ファクタリング | 約2%~18% |
手形割引 | 約2%~15% |
メインバンクや信用金庫からの融資は高くとも手数料(金利)3%や6%程度だったものの、審査が緩く金利の高いノンバンクも含めると、約18%まで大きくなります。
『マネーフォワード 請求書カード払い for Startups』なら、高くとも2.7%(取引金額が10万円以下の場合は一律3,000円)です。
他社からの乗り換え希望者は、キャンペーン利用で手数料がさらに安くなります。(2024年9月末まで)
クレジットカード決済後は選択した予定日(5日、10日、15日、20日、25日、月末)に請求書発行者へ振り込まれるため、期限内にきちんと支払えます。
また、数万円の小口取引から利用できる手軽さや、カード会社のポイントがたまる点も魅力です。
マネーフォワード 請求書カード払い for Startupsの注意点
サービスを活用するためには、あらかじめ注意点を知っておくことも大切です。
『マネーフォワード 請求書カード払い for Startups』を申し込むときは、下記の点に注意しましょう。
- 一方が法人でなければ利用できない
- 日本国内の法人や個人事業主のみ利用可能
- 国内発行のカードによる決済のみ対応
- 実質的な支払い日はカード会社ごとに異なる
- 手数料は取引実績などにより変動する
- 請求書発行先への支払い日・名義は自分で設定が必要
サービスは日本国内の法人と個人事業主の両方に対応していますが、取引相手によっては『マネーフォワード 請求書カード払い for Startups』を利用できません。
請求書発行者と支払う側のどちらか一方が必ず法人でなければならず、個人事業主同士の取引は対象外となっています。
たとえば請求書発行者が個人事業主であっても、相手(支払う側)が法人であれば『マネーフォワード 請求書カード払い for Startups』を利用できます。
また、利用できるカードは国内発行のクレジットカード、プリペイドカード、デビットカード(Visa/Mastercard/JCB)のみです。
決済後の実質的な支払い日は、利用したカード会社の締め日や引き落とし日によって決定します。(場合によっては最大60日後ろ倒しにできる可能性あり)
手数料も取引実績などにより、下記のとおり変動します。
外部投資家からの調達実績がある法人 (予定のある法人も含む) |
その他の法人と個人事業主 |
2.4%(税別) | 2.7%(税別) |
取引先に『マネーフォワード 請求書カード払い for Startups』を利用したことがバレたくない方は、申し込み時の振込み日や名義の設定を間違えないようにしましょう。
マネーフォワード 請求書カード払い for Startupsの評判・口コミ
ブログやSNSなどで『マネーフォワード 請求書カード払い for Startups』の口コミについて調べましたが、体験談や実際に利用した方の感想は見つかりませんでした。
ただし、2024年4月時点の公式発表にて、すでに『マネーフォワード 請求書カード払い for Startups』の累計決済金額が30億円を突破したことが分かっています。
(出典:Money Forward「『マネーフォワード 請求書カード払い for Startups』、累計決済金額が30億円を突破」)
また、2023年4月にサービス開始してから8か月後の同年12月には、累計決済金額15億円を突破しています。
4か月後には2倍の30億円にまで増加している点から、非常に好調なサービスといえるのではないでしょうか。
2023年4月1日〜2024年2月の期間の集計結果では、利用者の半数以上がリピーターだったとも公表されています。
上記の情報から、『マネーフォワード 請求書カード払い for Startups』のサービスに満足している利用者は多いといえます。
マネーフォワード 請求書カード払い for Startupsの利用手順
サービスをスムーズに利用するためには、手続きから入金までの流れを把握しておくことが大切です。
『マネーフォワード 請求書カード払い for Startups』の利用手順は、下記のとおりです。
1.公式サイトのお申込みフォームから応募する
2.マネーフォワードからカード決済の案内が届く(およそ1営業日後)
3.振込金額に利用手数料を加算した金額をクレジットカード決済する
4.指定日にマネーフォワードから振込み手続きされる
まずは、公式サイトのお申込みフォーム欄から、利用手続きをします。
申し込み時の必要書類は、カード決済したい請求書のみです。
申込者情報の入力欄の下には、振り込み依頼人情報を記載する入力欄もあります。
取引先に『マネーフォワード 請求書カード払い for Startups』を利用したことがバレたくない方は、忘れずに自社名や事業主名など振込み依頼人名を入力しましょう。
請求書発行者が個人事業主の場合、代表者の生年月日情報も必要です。
必要書類の請求書は、電子タイプであればそのままPDFファイルをアップロードできます。
アナログ形式で請求書を受け取っている方は、写真を撮るかスキャナーで画像データとして取り込んだものをアップロードすれば、問題なく申し込めます。
後日(通常は1営業日後)に『マネーフォワード 請求書カード払い for Startups』からクレジットカード決済の案内が届いてから、表示に従って支払い手続きをしましょう。
決済完了が確認されれば、申し込み時に指定しておいた日時・名義に請求書発行者の口座へ入金されます。
申し込みから振込み手続きが行われるまでは、カード決済後に最短2営業日の日数が必要です。
支払い期日に間に合わせるためには、『マネーフォワード 請求書カード払い for Startups』への申し込みは余裕をもって行うことが大切です。
まとめ
『マネーフォワード 請求書カード払い for Startups』は、取引先に知られることなく請求書の実質的な支払い期日を伸ばせるサービスです。
利用するカード会社や請求書の支払い期日によっては、最大60日程度の期日延長が期待できます。
サービス開始からわずか1年で累計決済金額30億円を突破した実績もあります。
「今月は現金を事業拡大費用に回したい」「来月のほうが支払いやすい」という方は、融資以外の選択肢に『マネーフォワード 請求書カード払い for Startups』も検討してはいかがでしょうか。